不毛地帯
久しぶりに「不毛地帯」を観た。
第4回は、主人公・壱岐正(唐沢寿明)の親友である防衛庁の川又(柳葉敏郎)の悲劇が語られる。
F104は子供時代、最後の有人戦闘機と云われてた。
次期主力戦闘機の受注を巡るダークサイドの話は、どこか松本清張のサスペンスを彷彿とさせる。
戦後日本の裏面史。興味深い。
壱岐(唐沢)は複雑なキャラクターだ。
主人公の影と共にある清冽さは、唐沢寿明ならではの味だろう。
低視聴率であると聞く。
これは大人のドラマであるからなのだろう。
けれど見ごたえがある。
会社という組織が個人である社員を翻弄する。
それは今でも変らないが、この時代は一社専心の時代であったから、その組織と個人の相克は激しいものだ。
そんな時代を少し見知っている自分にとって、このドラマは別の意味で面白い。
商社で行っていることが平和な時代の戦闘行為であるという事実。
それは昔も今も変わりがないはず。
商社は会社組織の比喩としてある。
利益追求とあらば・・・。
そんな現実を生きる大人たちは、TVを観る余裕などないかもしれない。
低視聴率に負けないでほしいと願う。
俳優たちのとても素晴らしい演技が堪能できる。
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