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2009年11月 6日 (金)

不毛地帯

久しぶりに「不毛地帯」を観た。

第4回は、主人公・壱岐正(唐沢寿明)の親友である防衛庁の川又(柳葉敏郎)の悲劇が語られる。

F104は子供時代、最後の有人戦闘機と云われてた。

次期主力戦闘機の受注を巡るダークサイドの話は、どこか松本清張のサスペンスを彷彿とさせる。

戦後日本の裏面史。興味深い。

壱岐(唐沢)は複雑なキャラクターだ。

主人公の影と共にある清冽さは、唐沢寿明ならではの味だろう。

低視聴率であると聞く。

これは大人のドラマであるからなのだろう。

けれど見ごたえがある。

会社という組織が個人である社員を翻弄する。

それは今でも変らないが、この時代は一社専心の時代であったから、その組織と個人の相克は激しいものだ。

そんな時代を少し見知っている自分にとって、このドラマは別の意味で面白い。

商社で行っていることが平和な時代の戦闘行為であるという事実。

それは昔も今も変わりがないはず。

商社は会社組織の比喩としてある。

利益追求とあらば・・・。

そんな現実を生きる大人たちは、TVを観る余裕などないかもしれない。

低視聴率に負けないでほしいと願う。

俳優たちのとても素晴らしい演技が堪能できる。

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