外国人VIPのおもてなし ベジタリアンである事
外国の賓客が徹底的なベジタリアンだったので、アテンド担当者は対応可能なお店に苦心したらしい。
結局、神楽坂の料亭に宴席は設けられた。
宴席といっても主賓はアルコールではなく発泡性のミネラルウォーターを注文。
我々はビールで最後まで。
それにしても前菜から最後のデザートまで、乳製品、肉を一切使わずに造り出される懐石は見事だった。
味付けの強弱、素材の工夫で肉料理に近い食感や満腹感を与えてくれる。
ーベジタリアンなのは何故ですか?
宴席が和んだ頃、誰かが賓客に質問した。
親がそうで子供時代からそうだった。そしてお子さんもまたベジタリアン。
父から子へ。そして孫へと継承される食の伝統。
今までにも海外のべジタリアンと食事を共にしたことがあったが、今回の賓客は徹底したべジタリアン。
ダイエットではない。
卵、NG。
鰹節すら、NG。
乳製品(ミルク)、NG。
おやつにはドライフルーツを。
クッキーはバターを使うからNG。
撮影現場への差入れに、NG材料の少ない和菓子を持参したら、大層喜んで召し上がってくれた。
八橋などもお好きだという。
ひょっとすると日本はベジタリアンにとっての帝国かもしれない。
米菓子。
大豆など植物性たんぱく質による豊富な料理。
精進料理。
そんなことに気づかされた神楽坂の夜。
ボクの身体もちょっと軽くなった。
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