映画「レスラー」 ミッキー・ロークの聖性
映画の中で、レスラー演じるミッキー・ローク(ランディ)が心を寄せるダンサー・キャシディ(好演!マリサ・トメイ)に映画「パッション」の話をされるシーンがある。
映画「パッション」も稀有な傑作であり、“痛い”映画であった。
この「レスラー」も“痛い”部分があり、観ていて辛かった。
が、最後に輝くような高みをみれる傑作だ。
観てよかった。
演じるミッキー・ロークと主人公ランディがWる。
それが演技であるかどうかと考える前に、ミッキー・ロークの長い低迷した季節を知るから、栄光の絶頂から20年後の初老のレスラーの境遇が、そのままロークの辛酸に重なる。
映画の「プロレスの世界」は異界にみえた。
その異界で、リスペクトをいまだに抱かれてるランディ。
しかし現実世界では、経済的にも家族にも厳しい状態だ。
その中で、異界と現実を行き来するミッキー・ロークが、最後に輝く姿となる。
人生の輝きがこんな形でみれるとは。
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のミッキー・ロークを好きだった。
心から「レスラー」のロークをリスペクトした。
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