曲げられない女
「曲げられない女」は、やはり働きマンだった。
「働きマン」の場合、時として「働きマン」のモードが入るけれど、「曲げられない女」の場合、「働きマン」のモードは入りっぱなしになっている。
午前1時半まで毎晩勉強してる、たったひとりの兵士。
荻原(おぎわら)早紀(菅野美穂さん)の戦う相手はたくさんある。
現実世界と同じように。
「弁護士になりたい」ーその9年来の夢とそれを叶えようとする行動に横槍が入る。
例えば、結婚。
人は突出した意志の在り方を、きっと中和したいに違いない。
夢や志を持ち続けることが困難な時代だ。
夢や志自体を持てない、持たない人々の方が多い。
荻原早紀は異分子であり、たったひとりの戦いをし続けている。
谷原章介さんの役が、これからどのように絡んでくるのか、楽しみだ。
たったひとりの兵士にも、柔軟な戦略と戦術が必要かもしれない。
「曲げられる」ふりをすることも、「曲げられない女」の資質としては、ありかもしれない。
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