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2010年1月12日 (火)

堺屋太一 凄い時代

この三連休に、堺屋太一氏の「凄い時代 勝負は2011年」(講談社)を読み終えた。

今の日本と世界を捉える上で、とても参考になる本だった。

今、自分がどこに立っているか?この日本は?世界は?

そういう事を考える上で、大きなヒントを与えてくれる。

本の構成も論理的。

文章もロジカルで、わかりやすい。

世界史、日本史、江戸時代の経済事情まで踏まえて書かれてあり、あらためて歴史を学ぶ大切さを知った。

構成は次の通り。

序章 本書の主張

1.世界不況なお止まずー勝負の年は2011年

2.世界は変るー知価社会vs.工業社会

3.今こそ「改革」-日本の将来

第一章 未曾有の一年ー失われた10年

1.空虚な大宇宙ー国際金融

2.すべての根源は「知価革命」

3.「失われた10年」の経験

4.世界は変ったー日本は遅れた

第二章 世界大不況の背中を読む

1.アメリカは「末期不況」-「チェンジ」のあとの体制を探る

2.ヨーロッパー発展途上の成熟社会

3.中国は「初期的調整」-谷は深いが期間は短い

4.世界新構造ーBRICsとG20

第三章 世界は何を間違えたのか

1.金融市場は野獣の楽園

2.世界を動かす商品取引

3.最大の難物ー石油

4.「失敗」を繰り返さないために

第四章 偽りの10年

1.なぜ日本は最悪なのか

2.偽りのグローバル化

3.偽りの成長

第五章 今こそ、「明治維新」的改革を

1.公務員を「身分」から「職業」へ

2.地方分権ー「二ア・イズ・ベター」の発想

3.「財政」は最後の改革

4.教育の目的を変えるー知価社会で生きられる日本人を

5.日本の岐路ー楽しいグローバル化を

6.結びー不況と高齢化こそ日本の好機

読みえ終えて、ずしりと重いものが身体に残った。

あらためて、この時代の重大さを感得させる内容であったから。

中国の勉強をしなくては、と思った。

「はじめ」で堺屋氏が語る言葉は勇気を与えてくれた。

ー変革は機会を与える。「凄い時代」こそおもしろい。これを活かすには、五つの条件がいる。(3Pより引用)

示された五つの条件。

「変化を歓ぶ気質」「ビジネス・モデル(アイデア)」「予測能力(先見)」「自らを信じる勇気」「少しばかりの幸運」

2010年のはじめに、この五つの資質に出会えてよかった。

「凄い時代」」をおもしろい、と云える自分でありたいから。

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