スティーブ・ジョブズのスピーチ
オフィスの若者たちを主な対象として3分間スピーチをすることになった。
そのテーマを探していた。
若い人たちのこれからの人生にヒントとなるお話をしたいと考えた。
いくつかのアイデアを温めている中で、次男坊の英語学習のために購入したリーダーに、印象的な文章があった。
アップルを創始したスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチ(2005)。
卒業式のスピーチで、これから実社会に出て行く若者たちに呼びかける深い内容に、感銘した。
読み返すたびに発見があったので、このスピーチを紹介する形で、自分のスピーチをまとめてみようと決心した。
彼のスピーチの構造を明らかにするため、マインド・マップの作成を試みた。
これを投影し、今日の3分間のスピーチを行った。
スティーブ・ジョブズの人生は波乱に富んでいる。
彼の選んだ人生の3つのストーリーというのは、“点をつなぐこと”、“愛と喪失”、“死”の3つについてである。
それらは、それぞれに退学・解雇・癌という事態が存在してた。
大学を退学し、好きで学び続けてたカリグラフィー(文字芸術)が十年後に複数のフォントを持つマッキントッシュに結実したこと。
そこでは自分の中にある好奇心と直感を信じてくれ、と彼は語る。
解雇され、起業したNeXTとPixer2社、そして恋に落ち結婚した相手・ロレーヌ。
アップルをクビにならなければ、世界最高のアニメーション会社も夫婦の愛も存在しえなかったということ。
そこではあなたがすることを愛せと語る。
仕事もプライベートも愛が起点にあること。
そして最後の死についての考察。
時間は限られている、と若者に説く。
ーもし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日する予定のことをしたいと思うだろうか?
そう三十数年来、朝の鏡に向かい彼は自分に問いかけてるという。
心と直観は、あなたが本当になりたいことが何かを、とっくの昔に知っているーそうも語っている。
すべては、あなたの中にある。
そうスティーブ・ジョブズは語っているようだ。
自分自身が感動した思いを語った話は、若者の心に届いたろうか?
多分。
おそらく。
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コメント
もし今日が人生最後の日だったら……
今日こなした予定はぜったいにキャンセルしていたことでしょう。
山田風太郎先生も、晩年、
「したくないことはしない」
という名言を残されています。
投稿: アリーバ | 2010年2月23日 (火) 23時11分
アリーバさん
昔、映画監督のルイ・マル氏が「もしも人生最後の日であったら、映画は造らない」と答えたことを印象的に覚えています。
映画を撮るよりも、人生を楽しむーそう続けていた記憶があります。何かの広告でした。
さすがフランス映画のエスプリを感じました。
自分の場合は・・・そうですね。
やはり愛する人、家族と共にいたいと思うでしょう。
その日の仕事は、自分が最も好きな仕事をしたいものです。
投稿: チャーリー | 2010年2月24日 (水) 14時18分