わが家の歴史
フジテレビ開局50周年特別企画の三夜連続ドラマをみた。
三谷幸喜版「ホテル・ニューハンプシャー」(J・アーヴィング)のような感じで、楽しんだ。
普通の家族ではなくて、とっても個性的な大家族が、現代史を生きる。
それぞれがドラマチックで異常。
だけれど、ドラマというお約束事で観れるから、観れてしまう。
その現代史の風俗・事件は、わたしたちとの共通の記憶であり、その狂言回しとして、この大家族が話を紡いでいくという構造を持っている。
それぞれの役者・女優さんが、楽しみながら演じているのが、よかった。
観ている方も、気を抜いて観れる。
TVらしさを、狙ったのか。
ドラマの最後は、東京オリンピックで締めくくられた。
成る程。
TVが最も輝いていた時代だった。
1964年から現代までは、ほのぼのしたお話が造りにくいかもしれない。
三谷幸喜氏のバランス感覚が最後まで、破綻せずに進んでいく。
そういう安心感を与えてくれることが、ありがたい。
安心をお茶の間に届けることは、TVのもうひとつの使命かもしれないから。
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