7つの習慣
書棚にあって、読んでいなかった本がある。
この「7つの習慣」もそうだった。
奥付をみると2005年5月発行とあるので、数年前に購入し、そのまま書棚を飾ってた。
なにしろぶ厚い。
五百頁弱ある。
それに難解に思えた。
分りやすく書かれている本ではなさそうだ。
その本を、ちょっとしたきっかけから通読した。
そして今、二度目を読んでいる。
深いことが書いてあって、技術やノウハウ集とは違うから、とっつきにくかった。
結局、読むべき機が熟したのだろう。
本を買っておいてよかったと思う。
十人購入し、その内の一人が読んで糧にすればいいーそんな本かもしれない。
人格主義に従い、私的成功と公的成功の原理原則が書かれている。
それがなかなか深い。
人はお手軽に(楽して)、得することを手に入れたいと思う。
それは悪いことではない。
そうやって手に入れられたら、それに越したことはない。
けれど今までの経験から思うのは、そうやって手に入れた事は、一時の気休めで終わることが多いようだ。
五百頁という厚味は、その意味で最初の障壁。
そんな障壁を乗越えなくても、日々を穏やかに過ごしている人には、不向きな本。
それを乗越えてみて、まだまだ麓(ふもと)にいる感じがするけれど、今のボクは、ここに書かれている原理原則に共感を覚えている。
この本の著者スティーブン・R・コビーに深い影響を与えたひとりがいる。
ナチスの強制収用所から生き残ってロゴ・セラピー(実存療法)を創始したフランクルだ。
フランクルの様々な言葉と思考が引用されている。
ボクが共感を覚えるのは、そのフランクルへの敬愛を共有するからでもある。
本当の原理原則というものは、さらっと読んだだけでは肉体化しないものだ。
肉体化させるための読書とワークという試みを、原点に戻って、この4月に行っていきたい。
4月は新しいスタートの季節だから。
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