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2010年4月 4日 (日)

7つの習慣

書棚にあって、読んでいなかった本がある。

この「7つの習慣」もそうだった。

奥付をみると2005年5月発行とあるので、数年前に購入し、そのまま書棚を飾ってた。

なにしろぶ厚い。

五百頁弱ある。

それに難解に思えた。

分りやすく書かれている本ではなさそうだ。

7つの習慣―成功には原則があった!

その本を、ちょっとしたきっかけから通読した。

そして今、二度目を読んでいる。

深いことが書いてあって、技術やノウハウ集とは違うから、とっつきにくかった。

結局、読むべき機が熟したのだろう。

本を買っておいてよかったと思う。

十人購入し、その内の一人が読んで糧にすればいいーそんな本かもしれない。

人格主義に従い、私的成功と公的成功の原理原則が書かれている。

それがなかなか深い。

人はお手軽に(楽して)、得することを手に入れたいと思う。

それは悪いことではない。

そうやって手に入れられたら、それに越したことはない。

けれど今までの経験から思うのは、そうやって手に入れた事は、一時の気休めで終わることが多いようだ。

五百頁という厚味は、その意味で最初の障壁。

そんな障壁を乗越えなくても、日々を穏やかに過ごしている人には、不向きな本。

それを乗越えてみて、まだまだ麓(ふもと)にいる感じがするけれど、今のボクは、ここに書かれている原理原則に共感を覚えている。

この本の著者スティーブン・R・コビーに深い影響を与えたひとりがいる。

ナチスの強制収用所から生き残ってロゴ・セラピー(実存療法)を創始したフランクルだ。

フランクルの様々な言葉と思考が引用されている。

ボクが共感を覚えるのは、そのフランクルへの敬愛を共有するからでもある。

本当の原理原則というものは、さらっと読んだだけでは肉体化しないものだ。

肉体化させるための読書とワークという試みを、原点に戻って、この4月に行っていきたい。

4月は新しいスタートの季節だから。

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