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2010年4月26日 (月)

ビジネスの発想法

金融コンサルタント・木村剛氏の新著「ビジネスの発想法」を読み終えた。

『ビジネス』の発想法

ビジネスの発想法に関するノウハウを語る本のような書名だが、実はとても熱い。

木村氏は日本銀行をスピン・アウトし、以来12年間、起業の修羅場を経験してこられた。

そのリスクをとって生き残ってきた経験から、日本ではビジネスの常識が教えられていないと痛感したと云う。

それが、この本の執筆動機となっている。

例えば、こんな視点が示される。

経営者は「おカネを払いながら働く立場」、社員は「おカネをもらいながら働く立場」。(P266)

成る程。

おカネを払いながら働くのが、経営者なのか。

経営者と社員は、決定的に異なる訳だ。

理論や概念よりも、これから起業する人に勇気を与え、そして決意を迫るるような思いが伝わってくる。

甘口の話ではない。

その厳しい口調に、どこか温かみを感じる。

上手くはいかないよーそれが経営さ、と云っている。

起業には使命感(ミッション)が最も大切であると説く。

そのミッションは絶対善でなくてはならない、とも説く。

絶対善・・・。

安易に起業するな、という自戒と、見る前に飛べ、とする行動力を示唆する本。

本当に心に残る本とは、矛盾と葛藤にまみれている。

それが人間、それが人生、だからだろう。

もう一回、再読します。

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