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2010年5月28日 (金)

「怒らないこと」(サンガ新書)

小池龍之介氏の「もう、怒らない」を読み終えて、もう少し「怒り」について学びたいと思った。

「怒り」は人を不幸にする。

心の安らかさを得るためには、「怒らない」人間になることだ。

例えば、心から喜びが消えてしまっている時、それは心のどこかに怒りの感情が潜んでいるという。

退屈だ、嫌だ、不安だ・・・という感情もすべて「怒り」の感情であると説かれて、これは「怒り」について学ぶことは、幸せに近づく第一歩なのでは?と思ったのだ。

考えてみると、今の世界は「怒って」いる。

マスコミ(TV,新聞)も怒ってる。

その割には、「怒り」について学ぶ機会は少ない。身の回りに大小の「怒り」が満ちているのに・・・。

そんなことを考えつつ書店に入ると、この新書に出合った。

スリランカ初期仏教の長老アルボムッレ・スマナサーラ氏の「怒らないこと」。

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)

役立つ初期仏教法話1という副題通り、わかりやすく「怒り」の害と、「怒り」の治め方を説いている。

16万部突破!!と帯にあるから、それだけ支持されている本なのだろう。

このスマナサーラ氏の著作の文体には、どことなくユーモアが感じられる。

小池龍之介氏の著作の文体には、どこか偏差値世代のデジタル感がある。

スマナサーラ氏は老成し、小池氏は若いということだ。

おふたりの「怒り」に関する著作を読んで、ボクはこの一週間、心に芽生えた怒りの芽を摘み取っては生活してみた。

一週間、心穏やかな生活を送れた。

それは、「怒り」を捨てた生活をしたからではないかと思う。

心身が休まる。

すべきことをすれば良いーそんな気持ちになっている。

五月の終わり、この二冊に出合ったことは、小さくても大きな一歩になると思う。

世界は変えられなくとも、自分を変えることはできる。

よりよい自分になっていくために。

●過去記事:「もう、怒らない」(幻冬舎)

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コメント

うーん、難しいです^^;
怒りを捨てたいとは思うものの、なかなかうまくいかずにいつも四苦八苦してます。
自分なりの方法を手に入れるまで、やっぱり経験なのかなあ。
その方法を手に入れるのに、こういう本で誰かのやり方を学ぶのもいいのかも、なんてちょっと思いました!!

投稿: とーこ | 2010年5月29日 (土) 00時16分

とーこさん

チャーリーもやっと「怒り」について自覚的になったばかりです。自分の穏やかな生き方を考えていくと、「怒らない」事が大切なのでは?と気づきました。

喜怒哀楽の「喜」と「楽」は身体によさそうですが、「怒」と「哀」は身体が嫌がりそう。

感情を暴走させないストッパーを、学んで手に入れられたら、と思います。

けれど、とーこさんと「怒り」、あんまり結びつきませんよ。

投稿: チャーリー | 2010年5月30日 (日) 07時24分

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