ハガネの女 吉瀬美智子さん Final Round
「ハガネの女」を観ながら過した七週間だった。
7月2日の晩、それはファイナルを迎えた。
勿論、吉瀬美智子さんのファンとして観続けたのは事実。しかし「ハガネの女」には、今の自分を励ましてくれる何かがあるからこそ、観続けた。
ハガネ(吉瀬さん)が、私たちと同じ困難を戦い傷を負いながらも頑張っている姿を見守った。
今の自分を確かめることでもあった。
今回のテーマは、「負け組、勝ち組」。
夢を諦めかけた元・恋人に向かってハガネは諭す。
「いい歳して、甘ったれたこと云うのね。一度や二度、跳ね返されたぐらいで、何泣き言いってるの?人生なんて思い通りに行かないものでしょ?」
滅茶苦茶、不安定な境遇のハガネが云う。だからこの言葉は効く。モデルを辞め女優を志した吉瀬さんの生き方に通じる、とファンのボクは解釈する。
生徒のために身を挺して戦うハガネは、最後に「負け組と勝ち組」について特別授業をする。
誰かを幸せにすること。
その夢を持っている人は負け組か?
そんな問いを投げかけた。
人が幸せに生きる時、家族や仲間が回りにいるということも伝えた。君たちはこれからだ、と未来に希望を持たせた。
いつの頃からか、勝ち組、負け組という分類が市民権を得た。きっとその分類の背後には、恐れが潜んでいる。今の時代の精神的な貧しさが生んだ分類だ。
「人間は一生の間に、何百もの勝負をするの」。
「いつだって負けるもんか、って思ってる」。
うん、そうだよね。
ボクもそうだ。
目の前のことから逃げないハガネ。
そして最後に涙のシーンが用意されていた。
・・・・・・
この七週間、この吉瀬さんのドラマに励まされた人々がいるはず。
その一人であるボクは、いいドラマをありがとう、と云いたいです。
2010年のこの季節を振り返る時、ボクはきっとハガネ・吉瀬さんを思い出す。
自分もまた戦ったけれど、TVではあなたが傷だらけでしたね。
そして吉瀬さんと共に素晴らしい子役たちがいた。
高慢なマリちゃん、あなたからも大いなる学びを得ましたよ。
最後の君の啖呵は、とってもよかった。
そうでなくっちゃね。
(秋にDVDになるそうです)
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