ツキの正体 (幻冬舎新書)
著者の桜井章一氏は「雀鬼」という異名を持つ伝説の勝負師だそうである。
副題には「運を引き寄せる技術」とあった。
あまりの暑さから退避するために入った本屋さんで、たまたまこの新書を手に取った。
面白そうだったので購入し、その日のうちにサクっと読み終えた。
桜井氏はとても真っ当な事を説いていた。
つまり、人は気分よく生きて、鋭敏で、自らの感性を信じ、自分との約束を守り、自分に素直になって、見返りを求めない生き方をしていけば、ツキに恵まれる(他にも、ツキに恵まれる心がけが書いてあります)。
ボクが興味を持ったのは、P55にある、こんな一節ー。
「何かを失わなければ何かを得られない」(引用)。
あるいはP84の一節ー。
「勝負どころは、逆境の中に訪れます」(引用)。
冷静さ、人を温めてあげたいという心、自然体であること、そのような要諦が、言葉の遊びではなくてこちらに届いてくる。
ちょっと逆境にあると思える時に、読んでみるとヒントが得られると思います。
猛暑の時に、サクっと読んで再び炎天下に出て行けるーそんな本でした。
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