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2010年7月 5日 (月)

電子書籍 ジャーナリスト・佐々木俊尚氏の考え

4月に読んだ『電子書籍の衝撃』は9刷7万部が発行されたそうです。

今朝の朝日新聞の文化欄に、著者・佐々木俊尚氏へのインタビュー記事が載っていた。

未来を見通すことは大変難しいことですが、しかし佐々木氏は、おそらく電子書籍の未来を具体的に見据えている一人です。その考えを要約してみました。

①電子書籍による書籍の変化。

「変化」の本質を、「流通」の問題として捉える。「写本」から「印刷物流」への歴史的変化に続く2回目の変化となる。人類の知のすべてが検索可能となるだろう。(ここから、この記事タイトルは「電子書籍 時間軸を超えた知の時代」と命名されている。)

映画が既にDVDでそうなっているように、音楽がiPodで既にそうなっているように、書籍もまたそうなるという見解。

②「紙」の本は?

読者が形成するコミュニティーで、ギフトや宝物として流通するだろう。

③「セルフパブリッシング」の可能性。

「玉石」の「石」の増加が考えられる。そこから「玉」を見出すために、ツイッターやブログ等のソーシャルメディアが大きな役割を果すだろう。文脈(コンテキスト)を共有することで読者とつながるだろう。

④書き手の意識の変化。

作家は読み手の形成するコミュニティーに向けて書くことになるだろう。

2~3年後の今そこにある未来に、出現するであろう世界を予測しつつ、今を生きたい。

失われる業態に代わり、物をつくる人にとってはもっと自由な世界が生まれる気がします。

●『電子書籍の衝撃』(過去記事)

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