恋する日本語
NHKのドラマ「恋する日本語」をHDレコーダで録画しておいた。
PSPに<お出かけ転送>して、朝の電車で視た。
「恋する日本語」は、そのタイトルから連想した映画「恋する惑星」と違って、教養を重視した静かな作りだった。
小山薫堂さんが冒頭で手書きのメッセージを呈示する。
「日本語は、人が恋をするために生まれた言語である。」
作家らしい詩的なメッセージだ。
短いドラマ形式で取り上げられる恋する日本語は、次の言葉ー。
【あえか】
【涵養】
【洒洒落落】
【恋水】
【忘れ種】
それぞれの言葉は、もはやあまり使わなくなった日本語である。
美しい日本語を、絶滅種にしてはならないと思った。
日本語は、やはり日本の文化体系のコアだから、とても大切だ。
文学や教養は大切なのに、エコノミーでは最初に切り捨てられがち。
<文化>は金がかかる割りに、成果がみえないーそんな云われ方をする。
けれどその成果がみえない<文化>は、人と人とのつながりを豊かにし、社会を優しくしていける力を持つとボクは考える。
日本にアンドレ・マルローが必要かもしれない。
この夏の終わりに、万葉集の世界を探訪してみたいと、思った。
早朝のオフィスから「天使の階段」が見えた。
古来の日本人は、それをなんと詠んだのであろうか?
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