ミュージック・ポートレイト 人生が一枚のレコードだったら
土曜のETVで、音楽プロデューサー・松任谷正隆さんと政治学者・姜尚中(かん・さんじゅん)さんが対談形式で音楽によって人生を語り合う番組を観た。
なかなか興味深かった。
最初に、こんなクエスチョンがテロップででる。
Q.あなたの人生で大切な歌を10曲選んでください
松任谷さんが選んだ10曲ー。
①「いつか夢で」、②「アイドルを探せ」、③「500マイル」、④「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」、⑤「The Shadow of Your smile(いそしぎ)」、⑥「The Weight」、⑦「You are everything」、⑧「OFF THE WALL」、⑨「ほうろう」、⑩「ひこうき雲」。
姜尚中さんが選んだ10曲ー。
①「リンゴ追分」、②「アイドルを探せ」、③「帰って来たヨッパライ」、④「イムジン河」、⑤「ヨイトマケの唄」、⑥「Born to be Wild」、⑦「リリー・マルレーン」、⑧「中央フリーウェイ」、⑨「ゴールドベルク変奏曲」、⑩「茶摘み」。
10曲目は、明日死ぬとしたら、死ぬ前にもう一度聴きたい歌・・・。
お互い、互いのその10曲を語り合う。
その時代に生きたそれぞれの内面が明らかになってくる。
全く違った人生をたどったふたりが、音楽によって響き合う。
出会いで運命は変り、その運命を歌が象徴する。
そして歌に人生を重ねる。
人生の少し先輩である、ふたりの時代を、ボクもまた生きてきた。
姜尚中さんのゴールドベルク変奏曲を聴いて、書架からグレン・グールドの「平均率ピアノ曲集(バッハ)」を取り出した。
iPodにそれを収めよう。
それはボクにとって人生の1曲。
10曲を選ぶのは、きっとずっと先になるだろうから。
| 固定リンク
コメント