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2010年10月15日 (金)

チリ33人の生還の陰に

日本時間で14日午前9時55分に最後の作業員(リーダー、ウルス・ウルスア氏)が救助される瞬間を、TV中継でみた。

本当に、ほっとした。

落盤事故で脱出口をふさがれて、わずかな食料と水をシェアし合い地下約700mで生き延びた。

その生存が確認されたのは17日後の8月22日。

そして落盤事故から69日目の救出。

40℃の暑さの中の69日なのだった。

これは奇跡の救出であり、同時に奇跡ではないと思った。

人間と人間の集団が持つ崇高さを感じた。

リーダーシップとチームの結束力。

生きようとする意志と希望の力。

家族もまた苦しみと喜びをシェアし合った。

そして、救助隊員の6人のプロフェッショナルたち。

地上で歓声をあげている頃、地下700mでひとり特殊カプセル(フェニックス)に乗り込み、扉を閉めて上がる救助隊員。

このプロジェクトを支えた陰の大勢のスタッフ、そして無事に救出された33人に、休息の時が訪れますように。

心身の負荷は想像を超えるものがあるだろうから。

人生はそれでも続く。

幸せな人生は奇跡のようにみえて、実は奇跡ではないと信じたいから。

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