チリ33人の生還の陰に
日本時間で14日午前9時55分に最後の作業員(リーダー、ウルス・ウルスア氏)が救助される瞬間を、TV中継でみた。
本当に、ほっとした。
落盤事故で脱出口をふさがれて、わずかな食料と水をシェアし合い地下約700mで生き延びた。
その生存が確認されたのは17日後の8月22日。
そして落盤事故から69日目の救出。
40℃の暑さの中の69日なのだった。
これは奇跡の救出であり、同時に奇跡ではないと思った。
人間と人間の集団が持つ崇高さを感じた。
リーダーシップとチームの結束力。
生きようとする意志と希望の力。
家族もまた苦しみと喜びをシェアし合った。
そして、救助隊員の6人のプロフェッショナルたち。
地上で歓声をあげている頃、地下700mでひとり特殊カプセル(フェニックス)に乗り込み、扉を閉めて上がる救助隊員。
このプロジェクトを支えた陰の大勢のスタッフ、そして無事に救出された33人に、休息の時が訪れますように。
心身の負荷は想像を超えるものがあるだろうから。
人生はそれでも続く。
幸せな人生は奇跡のようにみえて、実は奇跡ではないと信じたいから。
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