「くじけないこと」 (角川SSC新書)
スリランカ上座仏教の長老・スマナサーラ氏の「怒らないこと」という本に、とても教えられた。
そのおかげで、あまり怒らない生活をするようになった。
(時に怒ることがあっても反省し、「怒らないこと」に書かれたことを反芻したりします。)
「怒り」が不幸をつくりだすということは、世界をみればわかること。
スマナサーラ氏の新著「くじけないこと」、気になって読みました。
なかなかいい事が書かれてある。
本という形式で、説法を聴いている感じがします。
わかりやすく納得がいく。
第1章 人はなぜ、くじけるのか?
そのページをめくると、こんな一文が現れる。
「それは、私たちがアーティフィシャルな社会に生きているからです」。(引用)
アーティフィシャルとは、人為的あるいは人工的という意味。
第2章 最初に考えてほしいこと
をめくるとー。
「最初の土台が違っているから、私たちは間違ってしまうのです」(引用)とある。
土台のしっかりした心・・・。
そのような形で進んで、第4章では、今を生きるための智慧が語られる。
世の中が「無常」であること、変わり続けていることを知り、その無常から楽しみも生まれることなど。
「くじけることは、自分の考えたこと、あるいは思い込みにしがみついた瞬間に起こります。なぜなら、物事はもともと思い通りいかないものだからです」。(P150 引用)
そして「とりあえず」という考えの大切さを説いたりする。
結構、アンダーラインをたくさん引いてしまった。
きっとボクは、くじけない心を準備しようとしているのだろう。
だから、きっとこの本を再読するに違いない。
スマナサーラ氏は、ブッダが語る実践方法を、「苦しみばかりを生み出す人生のアルゴリズムを書き換えるプロセス」と説明し、この本を締めくくっている。
人生のアルゴリズムを書き換える・・・そういうことを考えることが、人間の智慧というものなのだろう。
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