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2010年12月 3日 (金)

セカンドバージン 愛なのか? それとも・・・

第8回のタイトルは、「愛しているのは私」。

ほとんどカタストロフィーの最中にある登場人物をみていると、マクベスの台詞を思い浮かべてしまう。

out, out, brief candle.

登場人物たちは、つかぬまの灯(ともしび)のように、揺らぎ、彷徨っているかのよう。

(いつか、この苦しい時を懐かしく思い出す時が来るのだろうか?)

鈴木京香(るい)さんが愛しているのは、本当は自分自身の欲望、かもしれない。

長谷川博己(行)さんは、その欲望を投影している対象に過ぎないかもしれない。

長谷川博己さんもまた、野心の彼方に蜃気楼をみているかもしれない。

愛は、もっと豊かなものではないか?

そうドラマを観ていて思う。

鈴木京香さんは、不幸の影におびえているかのようだ。

そして不幸の影におびえる物語を、悲劇と呼ぶのだろう。

このドラマにでてくる人々は誰もが、つかのまの灯のように、自ら愛を語っても、それは自らのエゴで支えられているがゆえに揺らぐ。

太陽のように、人々をあたため照らし出す愛のない世界。

それは不毛の惑星の物語なのだろう。

●セカンドバージン 観る側の心理

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