流れ星 最終回
自分にとって大切なドラマだった。
「流れ星」は、そんなドラマになった。
竹野内豊さんの佇まい、そのあり方。
そして上戸彩さんの儚い在り方、不幸への諦観。
人はみな孤独なのだから。けれども。しかし。だからこそ・・・。
クラゲの浮遊する様には何故か癒されました。
それは淡い距離感を保ち続けて漂って、きっと竹野内さんと上戸さんの在り方を象徴していました。
簡単に、絆がきられてしまう時代ー。
絆と信じていたものが簡単に断ち切られてーでもそれが当たり前の時代の幸せとはなんだろう?
それはきっと、得か損か?で支配される世界なのだろう。
絆はエクスチェンジャブル(交換可能)ではないと信じるので、ボクは消費される絆のサイドには身を置かないだろう。
古い世界に生きていこう。
だから、このドラマの竹野内豊さんの在り方に、惹かれるのだろう。
セカンドバージンの鈴木京香さん演じる、るいさんは自らの欲望に生きる。
けれど、竹野内豊さんは、おそらく自分ではない愛する誰かのために生きている。
愛する者のために自分を抑えて生きる。それは難しいことだ。
「つながる命」・・・それがマリアちゃんの作品の題名だった。
コブクロのテーマ曲“流星”には「何度引き裂かれても、遠ざかっても、つながったままのふたりを包む」とあった。
絆って、家族なのですね。
あるいは聖家族なのでしょうか。
欲望から遥か遠く離れて、絆は育まれるのだろうか。
絆が受難である現実世界があって初めて、ドラマは虚構の中で光を放つ。
クラゲのように儚くても。
心に残るドラマを、ありがとう。
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