「心を整える。」 長谷部誠 (幻冬舎)
南アフリカ・ワールドカップでゲームキャプテンを務めたプロサッカー選手、長谷部誠氏の本を買おうと思ったのは、もちろん長谷部選手のさわやかな雰囲気の奥にある自己管理の秘密を知りたいと思ったからだった。
けれど、買おうと思った理由はもうひとつあった。
この本の売り上げの印税は、ユニセフを通じて「東日本大震災」支援のために寄付される。
長谷部選手は、彼のやり方で出来ることをしている。
誰もが出来ることだろうか?
「勝利をたぐり寄せるための56の習慣」-それがこの本の副題。
プロサッカーの世界で生き残ることの過酷さが、この本を読んでいて判ってきた。
私たちが想像も出来ないようなプレッシャーとストレスに晒されて、あるいは外国で一人で生活していく。
そこに何らかの自己管理の哲学がなければ、選手生命が短いものとなってしまうに違いない。
心を整える。
長谷部選手らしい、とても素敵なコンセプト。
読み始めて、マーカーでキーワードに印をつけながら、読むことにした。
これを読み終えたら、この本を息子たちにフィードしよう。
常に変化する現実を前に、自分のパフォーマンスを最高にもっていくための、長谷部選手なりの方法論が、ここには語られている。
心打たれるのは、自分のパフォーマンスを最高にもっていこうとする持続的な意志と、それを叶えるためのコンセプト「心を整える」を胸に、自分自身に向き合っているプロフェッショナルの姿だ。
自分は自分のフィールドで、そこまでやっているだろうか?
そんな自問をしながら、この週末、この本を読み終えよう。
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