サントリー 伊集院静氏の広告

４月１日の今日。

朝刊に、サントリーの「新社会人おめでとう」の広告が掲載された。

伊集院静氏のペンで「ハガネのように　花のように」と見出しが書かれてある。

そのペンの文字は、しかし繊細で優しかった。

この春を「さまざまなことが起きている春」と捉え、出発点は「今立っている職場」だとする。

そして「働くこと」「生きること」－その意味を「日本人皆が考え直す機会」かもしれないと説く。

世界中から注目されているのは「日本人ひとりひとりの行動」であり、「日本人の真価」であるとも。

そして、新しい社会人の使命について、こう語りかける。

「今日から自分を鍛えることをせよ」

「ハガネのような強い精神と、咲く花のようにやさしいこころを持て」

そしてー、

「苦しい時に流した汗は必ず生涯のタカラとなる」と。

（「」は引用です。）

この広告を読んでいて、新社会人は今日スタートをきる新入社員だけではないと思った。

すべての社会人よ、と呼びかけられている。

あなたこそ、新しい社会人を目指してほしいーとすべての社会人に伝えたい思いがある。

乾杯は先になるかもしれない。

けれど、社会人として、自分はどうあるべきか？を考えていこう。

ボクは「ハガネのような強い精神」を、しなやかで弾力性がある弦楽器の弦としてイメージした。

そこから旋律は流れる。

哀しい時も挫けずに、人生の歌が歌えるように。

そこには強靭な生きる意志がほしい、と考えた。

この４月１日。

ここから、新しい春を歩いていこう。

●２０１０年４月の伊集院静氏のメッセージ

●２００９年４月の伊集院静氏のメッセージ