「そうか、君は課長になったのか。」(WAVE出版)
明日から新しい職場で仕事をする。
本当は一ヶ月くらい移行期間があれば、今までの残務整理とこれからの心の準備ができるのに・・・と思ったけれど、これは運命だから一週間でできることをしようと思って過ごしてきた。
週の前半は、手紙を書くことに費やした。
今までお世話になった方々に、感謝の気持ちを伝えたかった。
そして後半は、直接会える人々に会って、感謝の気持ちを伝えた。
今までのことに対して、一応、果たすべきことはしたと思えた昨日、書店で二冊の本を買った。
これからのことを考えてみて、準備するのは、専門的な仕事のテーマではないと思った。
むしろ自分が預かることになる数名の若い部下たちのために、何ができるか?ということについて気持ちを整理しておきたいと考えた。
リーダーシップの分野の書棚で、いろいろ本を調べた。
その多くは、自分がいかに得をするか?という視点で書かれたものだ。
最終的に、二冊を選んで購入した。
どちらも良いチームをつくるために、どうすればいいか?という視点で書かれてある。
特に、若い人たちのために。
東レ経営研究所社長の佐々木常夫さんの「上司力」の真髄、と帯に。
そして二冊目は、コンサルタント・野口吉昭さんの「チーム術」。
二冊を読んで、この二冊には、共通のコンセプトがあることに、気がついた。
「志」や「夢」、ビジョンを描くこと、未来を描くことの大切さを語っている。
自分が初めて課長になった二十年以上前から、様々なポストを経験してきた。
いろいろな経験をした。いろいろな部下がいた。
けれど今のボクは若い人を預かる・・・という思いになっている。
それに気がついた。
そして、財津和夫さんの謳う「青春の影」の一節を思い出した。
「自分の大きな夢を追うことが、いままでの僕の仕事だったけど、君を幸せにする それこそが これからの僕の生きるしるし」(引用)
その<君>が、まだ見ぬ若い部下たちのように思えるのだった。
明日出会う若い人たちが、この五月の青空の下、明日のことを思っているに違いない。
自分の息子たちと、さほど変わらない年齢の人たち・・・。
ボクは何もつくらず、明日行こう。
今のまま、家族に対し信じる道を歩いてきたように、新しい部下に対して係わっていこう。
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