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2011年7月10日 (日)

映画「ノルウェイの森」

村上春樹さんが1987年に発表した当時、小説「ノルウェイの森」をボクは読んだ。

村上春樹ファンとして、この映画は気になっていて、やっとDVDで観ることができた。

トラン・アン・ユン監督もまたこの原作に惚れ込んでいる。

それが伝わってきて、作り手と観客が村上春樹さんを巡ってコラボするような幸福な映画だ。小説と映画を対比せず、もうひとつの「ノルウェイの森」をさまようと決めて観た方がいいだろう。

自然の描写が素晴らしい。

ロケ地となった兵庫の砥峰高原。

この風景だけでも官能的で、この映画を観てよかったと思える。

そして渡る風。

キャメラの動きもまた、素敵だ。

撮影は中国のマーク・リー・ピンビン。

わずかなシーンでも移動撮影を行ったりしていて、村上春樹さんの作品の空気感のようなものを映画に取り込もうとしているようだ。

ストーリー展開を楽しむ映画といよりも、音楽を味わうような感覚の映画。

映像で語れる世界を大切にしている。

松山ケンイチが自然でいい、菊池凛子さんは存在感があっていい、そして緑役の水原希子さん、生涯で一度しかない初々しさを、この映画に刻んだ。

結局、ボクはこの映画を気に入ったのだ。

おそらく個人的な懐かしさを感じて。

1969年ごろ、同じような青春時代を過ごした友人たちは、この映画をどう観るだろう?

ボクらの生きた時代の、喪失感や愛、その雰囲気が映画に流れているように、ボクには思えるのだが・・・。

あるいはあの時代の時のように、「むずかしすぎるなあ」と云うだろうか?

●公式HP

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