映画「ツリー・オブ・ライフ」 観にいきたい
今日から、テレンス・マリック監督の最新作「ツリー・オブ・ライフ」が始まる。
観にいきたい。
考えてみれば、しばらく映画館で映画を観ていない。
そのような大人は、きっと多いだろう。
そんな大人でも、劇場で観たい映画がある。
ボクにとって、テレンス・マリック監督は特別な存在だ。
映画「天国の日々」のマジック・アワーに撮影されたアメリカの田園風景。
映画「シン・レッド・ライン」で描かれた楽園の風景とガダルカナル島の死闘。
生と死。
自然と人間。
それらの映画には、映画が映画である以上に、哲学的な内省の時間が流れていた。
最新作「ツリー・オブ・ライフ」は、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品だ。
予告編をみた。
映画「シン・レッド・ライン」のルックと同じく手持ちキャメラと広角レンズ、そして内面の声が、基調の予告編。
音楽は、スメタナの「わが祖国」、モルダウ。
親子の葛藤から宇宙までを包含する構造、なのだろうか?
おそらく、ボクは劇場へ足を運ぶだろう。
本当に寡作の監督だ。
けれど彼の場合、たとえば十年、映画を撮らない時の堆積が、新たな映画をつくらせているようにも思える。
映画館の暗闇でスクリーンと向き合って観たい。
映画は、本来そのようにして観られるものだから。
再び映画館の暗闇へ・・・。
映画「ツリー・オブ・ライフ」を観ることを、今のボクは必要としているに違いない。
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