「憂鬱でなければ、仕事じゃない」(見城徹 藤田晋)講談社
幻冬舎社長・見城徹氏と、サイバーエージェント社長・藤田晋氏がコラボしたこの本、以前から気になっていました。
見城氏が自筆の言葉を綴り、ご本人が解説を加える。それに続けて藤田氏が若い人向けに、そのテーマを解きほぐす・・・そんな構成で、35のテーマが語られる。
章立ては「人としての基本」「自分を鍛える」「人心を掴む」「人を動かす」「勝ちに行く」「成功への動機付け」の六章。
なかなか面白い。
たとえば第四章「人を動かす」では、<他者への想像力をはぐくむには、恋愛しかない>というテーマがある。
他者への想像力がなければ、相手の心は掴めない・・・その通りである。
「他者への想像力がある人は、人を惹きつけることができる。気持ちがわかってもらえたと思うと、その人は損得を超えて、相手のためになることをしようとする。」 (引用154頁より)
そうですね。
人を動かす時だけではなく、人に動かされた時に、相手をみてみましょう。
その相手は、他者に対して想像力があるか、どうか?
評価してみる。
たぶん、おそらく、いや・・・。
その相手の恋愛まで想像してみる。
そんな想像を巡らせてみると、たとえそも人から理不尽な要求があった場合でも、ひそかに心に余裕が生まれるのではないか?
いろいろな経験と見解を持つ見城氏と藤田氏のお話を、書物を通じて楽しめる。
本は、ありがたい。
「そもそも仕事とは、憂鬱なものだ」(引用213頁)という見城氏の言葉に、ほっとする人は多いのではないか?
そんな人に、効き目あり です。
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