「英国王のスピーチ」
この「英国王のスピーチ」に興味をもったのは、コーチングの勉強仲間がこの映画を薦めていたから。
観て、これは収穫だった。
なかなかの感動作だ。
(鑑賞の妨げにならぬよう、映画のストーリーとは別の視点から書きます。)
ウィキペディアによれば、スピーチには「演説」の意味の他に「話し方」という意味が含まれていると云う。
この映画を観ると、話すという事がどれほど重要であるか、ということに気づかされる。
そして「演説」の持つチカラを再認識する。
ヒトラーの演説のニュースをみて、主人公の「ジョージ6世」は、演説が巧いと評する。
「演説」によって、国の方向が定まった実例だ。
ドイツに開戦するイギリス国民の気持ちをひとつに束ねたのもまた、「演説」なのだ。
吃音という障害を克服していくプロセスが映画の見所となる。
映画「シャイン」のジェフリー・ラッシュが、いい味をだしている。
彼が治療者だ。
治療のスタンスは、カウンセリングやコーチングを学ぶ人には勉強になるだろう。
戦いがあり、成長と挫折があり、そして最後には友情がのこる。
人はひとりでは自らを変えがたい。
そんなことに、思い至る。
コリン・ファース(ジョージ6世)が最後にみせる威厳が、いい。
言葉を学ぶことの大切さ、それを思った。
この映画は、そのようなことも教えてくれる。
観てよかったと思える映画だ。
| 固定リンク
コメント
私も観ました。
上映中に映画館で。
私の場合は完全に我が子のような気持ちで応援していたのを覚えています。がんばれ、がんばれ、と。
そして、最後に見せる威厳が本当に感動なんです。
いろんな目線で見られて、それでいて最後に同じ感動に辿り付く。
すごい映画なんだなあ、と改めて思いました^^
投稿: とーこ | 2011年9月20日 (火) 22時33分
とーこさん
劇場で観れたってことは、財産ですね。
DVDで観ていながら、惹きこまれてしまいました。劇場ではもっと純粋に集中できたと思います。
この物語は、国王になる資質を持つ男性が、自ら国王の威厳を手にするまでの物語、であるかもしれません。
敵は自分自身。
困難な障害を、共に力を合わせて克服する過程が、男の成長には必須で、ジョージ6世が戦争に参戦するスピーチに込めた思いは、自らの勝利までの道筋と共通するものがあると、気が付きました。
きっと再び観る映画です。
映画館で、観たかったなあ・・・。
投稿: チャーリー | 2011年9月21日 (水) 07時31分