「映画もまた編集である」
アマゾンで本を買わなくなって、久しい。
週末に大型書店をのぞいては、本との偶然の出会いを期待する。
それが楽しい。
自分の思う通りにならない処に、人生の魅力が潜む。
そして、それは時に、偶然の出会いという形をとって、現れる。
この著書「映画もまた編集である」は、みすず書房のコーナーが、新宿のブックファーストにあった。
そこで出会った。
「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」「イングリッシュ・ペイシェント」などの編集とサウンドデザインを手がけたウォルター・マーチにインタビューしたブッカー賞作家マイケル・オンダーチェの本。
4600円也。
迷うことなく買ったのは、この本の中にある、知の体系の素晴らしさ。
4600円ということは、この本を読む人は限られた人に違いない。
永らく、このような映画にまつわる本から、遠ざかっていた。
十数年、ビジネスやマーケティング、Webマーケティングの本に親しんだ。
ほとんど何の役にも立たないと思えた芸術の本から、遥か遠く離れて、生きてきた。
ーそれで、キミの人生は豊かになった?
そんな自問が浮かぶ。
この本から、たくさんの知的興奮を覚えている自分は、きっと学生の頃の自分とさして変わらない。
Love of Wisdom
大学で恩師に叩き込まれたこの概念に、ボクは今、回帰しようとしているのかもしれない。
週末、映画「地獄の黙示録」の特別完全版を観た。
そうやって、自分の中の何かが変わっていく。
おそらく、好ましい方向へ。
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