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2011年9月19日 (月)

「映画もまた編集である」

アマゾンで本を買わなくなって、久しい。

週末に大型書店をのぞいては、本との偶然の出会いを期待する。

それが楽しい。

自分の思う通りにならない処に、人生の魅力が潜む。

そして、それは時に、偶然の出会いという形をとって、現れる。

この著書「映画もまた編集である」は、みすず書房のコーナーが、新宿のブックファーストにあった。

そこで出会った。

「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」「イングリッシュ・ペイシェント」などの編集とサウンドデザインを手がけたウォルター・マーチにインタビューしたブッカー賞作家マイケル・オンダーチェの本。

4600円也。

映画もまた編集である――ウォルター・マーチとの対話

迷うことなく買ったのは、この本の中にある、知の体系の素晴らしさ。

4600円ということは、この本を読む人は限られた人に違いない。

永らく、このような映画にまつわる本から、遠ざかっていた。

十数年、ビジネスやマーケティング、Webマーケティングの本に親しんだ。

ほとんど何の役にも立たないと思えた芸術の本から、遥か遠く離れて、生きてきた。

ーそれで、キミの人生は豊かになった?

そんな自問が浮かぶ。

この本から、たくさんの知的興奮を覚えている自分は、きっと学生の頃の自分とさして変わらない。

Love of Wisdom

大学で恩師に叩き込まれたこの概念に、ボクは今、回帰しようとしているのかもしれない。

週末、映画「地獄の黙示録」の特別完全版を観た。

そうやって、自分の中の何かが変わっていく。

おそらく、好ましい方向へ。

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