「60歳から人生を愉しむ43の方法」 弘兼憲史氏新著
団塊の世代がどのように考えているのか?どのように生きようとしているのか?知りたくなって、『島耕作』や『黄昏流星群』で有名な弘兼憲史氏の新著を購入した。
弘兼憲史氏は1947年生まれで、今年64歳。
若々しい印象の人だ。
43の方法とあるから、ノウハウ本のように思って買う人もいるに違いない。
43の断章からなるエッセイで、あまり押しつけがましくない。
次の八章構成から成る。
第一章 自立と自律
第二章 僕の描く老人像
第三章 人生はひとり旅
第四章 楽しんで生きる
第五章 施設に入るという選択
第六章 生涯学習のススメ
第七章 死生観
第八章 教育と継承
ひとことで表すならば、自己責任をモットーに、好かれるお年寄りを目指して、依存せず、楽しんで、プライドを捨て、死生観を持ち、先人に学び、後進を育てようということか。
考えてみれば、60歳からでは遅すぎる。
60歳から愉しむためには、60歳まで目いっぱい愉しもう。
(これはボクの意見です。)
60代に愉しんで生きるために、種まきはずっと前からやっておくべきなのだろう。
それは20代から、できること。
自分が有限の存在であることを知って、毎日大切に生きる。
そのようなことを、自分の子供たちに身をもって示すこと。
それが次世代を育てることかもしれない。
そのようなことを考える機会を与えてくれたこの本は、やはり読むに値する本です。
| 固定リンク
コメント