映画「SOMEWHERE」
ソフィア・コッポラ監督の最新作「SOMEWHERE」を観た。
スティーヴン・ドーフ(俳優ジョニー・マルコ役)と、エル・ファニング(娘クレオ役)、そしてシャトー・マーモント(LAのホテル)が全ての構成要素の鍵となっている。
あるいは、それにフェラーリが加わる。
音楽がサウンドを感じ取るのと同じ意味において、映像で感じ取ろうとする映画だ。
「ロスト・イン・トランスレーション」と同じように、ソフィア・コッポラ監督にとって、ホテルとは親密な空間なのだろう。
映画では、ホテル空間がシェルターのようにみえた。
俳優ジョニー・マルコの孤独も、スティーヴン・ドーフのキャラで救われている。
イノセンスについての映画、かもしれません。父と娘の交流のシーンが輝いている。
ソフィア・コッポラが父フランシス・コッポラへ抱いた思いが投影されているのだろうか?
そうしてみると、この映画がコッポラ家によって造られている処が、すごい。
ホームムービーとしてみれば、なにも難しいことを述べる必要はない。
ここではないどこかへ。
その決心をするまでの映画。
その動きようのない人生の時にあって、父と娘のイノセンスこそが希望の光となるーそのような映画。
観て良かった映画です。
(移動中のグリーン車の中でPCでみました。)
(映画に集中することによって、ONとOFFのくぎりができました。)
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