映画「幸せの教室」
久しぶりに映画を観ました。
就職も決まり、あとは出社日まで充実した内的生活を過ごしたいと思ったので、地元にあるテラスモールの「109シネマズ湘南」にチェック・インしました。
選んだ映画は「幸せの教室」。
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのラブ・コメディです。
観ようと思ったのは、トム・ハンクスが好きなのと、おそらく穏やかな映画であろうということ。
TVCMのスポットからは、そのようなイメージが感じられました。
突如解雇されるシーンから始まるものの、トム・ハンクスは、フォレスト・ガンプのように前向きに生きようとする。
ジュリア・ロバーツとどのように恋に陥るかも、あんまり障害もないので、すんなり進む。
人ひとり倒れない映画、火薬が使われない映画、CGオンパレードでない映画。
デート・コースに組入れて、女の子のご機嫌を損ねない映画です。
広い客席の中で、なぜかセンターの席E列8番のボクの右隣り9番には、二十歳前後の女性が座った。
気を遣わせたくなかったので、ポップコーンを買いに行き、一言もしゃべらないで、隣同士でみました。
トム・ハンクスは、『アランの幸福論』にある「礼節」をわきまえている。
おそらく教養ある彼のことだから、アランの幸福論は、読んでいるに違いない。
アランは「礼節」を「優雅」という言葉で表現する。
優雅とは、誰も傷つけず、誰も不安にすることのない、表現と動作の幸福である。
ゲット・ファイヤード(解雇)にあっても前向きに進む。
そんな男にジュリア・ロバーツが惹かれて当然なのだ。
恋に落ちてジュリア・ロバーツが、美しくなるのは、さすが女優です。
きっと話題にものぼらずに、名作傑作でもなく、けれどボクには好ましい映画。
スピーチの要諦も、学べますぞ。
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