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2012年7月30日 (月)

映画「ダークナイト ライジング」

クリストファー・・ノーラン監督のバットマン三部作の最終章「ダークナイト ライジング」を観た。

素晴らしい出来栄えで、映画を観ることの幸福を味わえる傑作だ。

この映画を観るために、「ビギンズ」「ダークナイト」のDVDを購入して、復習していた。

クリスチャン・ベール演じるバットマンが、ボクにはとても興味深い存在なのだ。

富豪ブルース・ウェイン(バットマン)を演じるクリスチャン・ベールは、内面の弱さを克服しようとするバットマンの苦悩を巧みに演じた。

「ダークナイト ライジング」でキャット・ウーマン(アン・ハサウェイ)とダンスを踊るシーンで、敵対的であるのに、どこか心許しているブルース・ウェインが印象に残る。

ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」が流れるこのシーンで、この二人のこれからを想像した。その想像に、映画はしっかり応えてくれるのだ。

ゴッサム・シティで繰り広げられることは、現実社会で、この世界で起こっている悲劇の縮図であると思った。

それをリアリズムで描いていくクリストファー・ノーランは、やはりイギリス人のドキュメンタリストの視線を持っているのだろう。

この映画について、様々なことを語りたくなる。

しかし語る前に、この映画を観て受け取った思いを、もっと時間をかけて考えてみたい。

ボクにとって、このバットマン三部作は、ブルース・ウェインのトラウマの克服と成長の物語、あるいは世界との和解を予感させる物語である。

だから、再びこの三部作を観ることだろう。

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コメント

私も妻とふたりで川崎の109シネマズのIMAXシアターで鑑賞してきました(これでノーランの3部作すべてを劇場で鑑賞したことになります)。

おっしゃるように、見た後、じっくり時間をかけて考えてみたくなる作品ですね。

今度、本作品を酒の肴に語り合いたいですね、、。

※追伸
ノーラン監督は、こんど、スーパーマンのリメイクのプロデュースをやるみたいですね、、。

予告映像
ケビンコスナーのナレーション版
http://www.youtube.com/watch?v=-cYR5MFb8Rc&hd=1
ラッセルクロウのナレーション版
http://www.youtube.com/watch?v=jgrvm6OI_9Q&hd=1

投稿: まえなか | 2012年9月21日 (金) 14時28分

まえなかさん

ご無沙汰しております。

まえなかさんは、きっとクリスチャン・ベールのファンでもあるはず。

ボクは「アメリカン・サイコ」で初めて彼の魅力に出会いました。

クリストファー・ノーラン監督は次回作が楽しみな監督のひとりですね。

「インセプション」もそうでしたが、彼の映画は劇場で観るに値します。

そしてDVDで繰り返し観て、飽きない。

消費されない魅力を産み出せる稀有な才能の持ち主ですね。

また映画の話を肴にお話ししたいですね。

今年中に実現できるといいですね。

ではまた

投稿: チャーリー | 2012年9月22日 (土) 07時39分

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