リッチマン、プアウーマン 月9の見せ所
小栗旬のファンとしてこのドラマを観ている。
彼の役どころは、ちょっとエキセントリックだ。
内面に複雑な葛藤を抱えているが、IT社長としての振る舞いが、このドラマの見せ所でもあるのだろう。
月9は、その時代の時流をコラージュして見せるような処がある。
映画「ソーシャル・ネットワーク」で描かれた大型モニター画面の描写などが、そのまま素朴に引用されている処が、ほほえましい。
それにしても大変な会社だ。
みていると、日本の会社の変貌の片鱗が、このドラマにも浸透している。
ひとことで言えば、グローバリズム。
そして成果主義。人は交換可能な存在として扱われてしまう。一部の勝者と多くの敗者。
安心して働けるのかな?
そうドラマをみながら考える。
多くの会社が変貌している今、このドラマにあるような片鱗が、どこにもあるのだろう。
ドラマはパッチワークのように描いている、そのところが興味深い。
いろいろなことを考えさせられる。
小栗旬は、トリックスターを演じている。
彼の役の内面は、リッチマンではなさそうだ。
最後には、この会社を売って、彼はどこか放浪の旅にでもでるのではないか?
そんなことを予感した。
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