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2012年7月 6日 (金)

悩む力 (集英社新書)

姜尚中(カン・サンジュン)氏のこの新書の帯には、90万部突破!と記されている。

ふと書店で手に取って購入したのは、姜尚中氏に対する好意からだった。

還暦を過ぎ、男の色気を感じる男性のひとりである。

ーどう生きれば良いのか?

それがこの本のテーマで、そのテーマを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーを探究する形で紐解いていく。

姜尚中氏は、最後まで「悩み」を手放すな、と云っているようだ。

序章:  「いまを生きる」悩み

第一章: 「私」とは何者か?

第二章: 世の中すべて「金」なのか

第三章: 「知ってるつもり」じゃないか

第四章: 「青春」は美しいか

第五章: 「信じる者」は救われるか

第六章: 何のために「働く」のか

第七章: 「変わらぬ愛」はあるか

第八章: なぜ死んではいけないか

終章:  老いて「最強」たれ

透明感のある文体で、平明に語られている。

もしも、姜尚中氏のあの語り口のオーディオ・ブックスが出版されたら、ボクは迷わず買うだろう。

老いて「最強」になる。

まだまだ、まだまだ悩まなくてはならない。

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