悩む力 (集英社新書)
姜尚中(カン・サンジュン)氏のこの新書の帯には、90万部突破!と記されている。
ふと書店で手に取って購入したのは、姜尚中氏に対する好意からだった。
還暦を過ぎ、男の色気を感じる男性のひとりである。
ーどう生きれば良いのか?
それがこの本のテーマで、そのテーマを百年前に直視した夏目漱石とマックス・ウェーバーを探究する形で紐解いていく。
姜尚中氏は、最後まで「悩み」を手放すな、と云っているようだ。
序章: 「いまを生きる」悩み
第一章: 「私」とは何者か?
第二章: 世の中すべて「金」なのか
第三章: 「知ってるつもり」じゃないか
第四章: 「青春」は美しいか
第五章: 「信じる者」は救われるか
第六章: 何のために「働く」のか
第七章: 「変わらぬ愛」はあるか
第八章: なぜ死んではいけないか
終章: 老いて「最強」たれ
透明感のある文体で、平明に語られている。
もしも、姜尚中氏のあの語り口のオーディオ・ブックスが出版されたら、ボクは迷わず買うだろう。
老いて「最強」になる。
まだまだ、まだまだ悩まなくてはならない。
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