ひつまぶし いば昇
名古屋名物の「ひつまぶし」を次男坊に体験させてあげたかった。
名古屋の錦三丁目は昔、クラブがひしめいて、東京・銀座のような趣があった。
今でも「錦三」(きんさん)は、名古屋の大人の繁華街。
その只中に「いば昇」はある。
いばしょう、と読む。
来名のお客さんをもてなしたり、地元のお客さんを接待したお店。
この「いば昇」は今でも昔の姿のまま。
それがうれしい。
中庭に面した座敷に通された。
「ひつまぶし」はやはり座敷でいただきたいと願っていたので、うれしい。
刺身を注文した。
時価。
そして、お櫃(ひつ)が運ばれてきた。
お椀によそっていただいて、最後にお茶漬けで愉しむ。
次男坊に食べ方の流儀を教えた。
ビールのつぎ方も伝授。
ボクは接待のプロフェッショナルでも ありました。
都会の中で、穏やかで静謐なひととき。
変らぬこともまた、偉大です。
どうか十年後も、そのままの「いば昇」でいてほしい。
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