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2013年2月 9日 (土)

二十歳の監督 

二十歳の若者が映画をつくろうとしている。

いや、すでに造り始めている。

昨晩はその映画のシノプシスを初めて読ませてもらった。

作品の背景についても克明に記されている企画書をもとに、大の大人を相手にその作品世界を説明する若者の姿は、すでに監督そのもの。

作曲依頼の場に立ち会っているのは、成り行きでボクがプロデューサーの役割を担うことになったからだ。

資金面の援助。

作品づくりについての助言。

人脈の紹介、など。

二十歳の若者が、自分自身の作品世界の隅々までを現実感をもって語っているその姿に、彼の成長をみた。

二十歳の監督、彼はボクの次男坊でもある。

けれど、映画製作の現場では、監督!と呼ぶようになるだろう。

まもなく、そんな局面が訪れる。

プロデューサーの使命は、その作品と観客とをエンゲージすること。

ひとりでも多くの観客に観てもらえるようにすることだ。

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