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2013年2月26日 (火)

アカデミー賞授賞式を観て

アメリカでは日曜日。このアカデミー賞授賞式をTVで楽しむ人が多いと聞いた。

たとえば宅配ピザをつまみながら、家族で、夫婦で、恋人同士で、楽しむ。

世界中で十億人が、このTV中継を観るのだそうだ。

作品賞のプレゼンター、ジャック・ニコルソンがホワイトハウスのミシェル・オバマ大統領夫人に発表をフィードした瞬間、映画「ゼロ・ダーク・サーティー」ではなく映画「アルゴ」に栄冠は渡ったと直感した。

映画はアメリカにとって最大の文化産業であるとともに、多民族社会を包括する共通の価値観をプロパガンダできる政治的メディアでもあるのだろう。

「ゼロ・ダーク・サーティー」は、そんなアメリカを軍事衛星で偵察するように撮っていた。

画面にちらりと映るキャスリン・ビグロー監督に一言も言及しないTV。

そんなわかりやすいアメリカの現実を、宅配ピザとバドワイザーで語り合いながら、観るのは悪くない。

それが民主主義なのだ。

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