大原麗子 炎のように
大原麗子さんが今の時代に生きていたとしたら、結婚に対しどのような態度を示すだろう?
仕事と結婚、そして難病。
仕事における完璧主義。女優という存在。
「仕事は私の生きがい」。
「家庭に男がふたりいたってこと」。
そのような言葉をのこした大原麗子さんは、やはり昭和という時代背景に生きた女優だと感じた。
大原さんは、女優という仕事に生きて、役のさまざまな人生を生きたのだ。
生きることをいい加減に出来なかったからこそ、仕事(生きること)に厳しく臨んだのだろう。
篠山紀信展で観た篠山氏の撮った大原麗子さんの肖像写真があまりに神々しくて、地上界の煩悩を解脱したような迫力があったことを思い出す。
ボクの好きだったTVドラマ『たとえば 愛』で大原麗子さんは、深夜ラジオ「ミッドナイト・クール」のDJを演じた。
TVにおされたラジオ局の中で、それでも一生懸命に番組にかかわる制作者たち、そしてリスナー。 その中心に、大原麗子さんはいました。
癒しに近いその存在感の背景に、過酷な少女時代や不幸な結婚生活があったとは。
「少し愛して、長く愛して」。
それは大原麗子さんのダイイング・メッセージかもしれない。
人は、一生懸命に生きた人のことを、忘れはしない。
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