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2013年5月31日 (金)

五月の終りに 映画「言の葉の庭」公開

アニメーション作家・新海誠さんの最新作「言の葉の庭」が今日から公開される。

本当は今日、次男坊と観にいくはずだった。

職場で外せない宴席が入って、次男坊に一人で行ってもいいよ、と告げた。

次男坊は、土曜日に一緒に観よう、と言った。

土曜日のバイトを休んで、一緒に観ることになった。

うれしかった。

ボクもまた共に観て、語り合いたいと思っていたのだ。

高校時代に新海誠さんに出会って、彼の作品をずっと観てきた次男坊。

その次男坊に、ある時、新海誠さんを教えてくれたのは、パパだよ と言われた。

そうだったっけ?

そりゃまた失礼しました。

しかし次男坊が、新海誠さんの制作技法を学び、アニメーションを自ら作り始めるとは。

この五月は、われわれ親子には、新海誠さんの月だった。

「秒速5センチメートル」や「雲のむこう、約束の場所」のサウンドトラックを聴きながら今朝、電車に乗った。

新海誠さんの描く世界に、郷愁を覚える。

大切な何か。

失われた何か。

それがわかっていたとしても。

村上春樹さんの小説世界に通じる何かが、新海誠さんの作品にはある。

彼の作品は、我々親子にとっては約束の場所になった。

最新作「言の葉の庭」には、新宿が出てくる。

新宿御苑も。いや新宿御苑こそが。

多崎つくるの好きな新宿駅も出てくる。

そして、それらはボクにとって、思い出深い場所である。

明日、観にいく。

そのようにして五月は終り、六月が始まる。

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