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2013年5月13日 (月)

植木等さん主演のクレイジー映画を観ていて

講談社から隔週で出ているDVDムックを二巻まで購入した。

今月中には四巻まで出る。

1600円位するから安いか高いかわからないけれど、1000円なら迷わず買うだろう。

なにしろ全五十巻、東宝喜劇映画が揃う好企画だ。

確か完結するのが2015年。

今の時代、2013年の年末に日本と世界がどのようになっているか、予測もつかない。
そんな時に、二年後を視野に入れるなんて、壮大な企画だ。

それも喜劇映画である。

「日本一の無責任時代」、「日本一のホラ吹き男」と観てきて、このシリーズの偉大さと、クレイジーキャッツ、植木等さんのスゴさに圧倒される。

二本の映画の主役は、もちろん植木等さんだ。

平均(たいら ひとし)も、初等(はじめ ひとし)も、アンチヒーローである。

抜け目なく上昇志向で、傍若無人でバイタリティがある。

なんの共感も覚えずに、呆気にとられながら観てしまう。

高度成長期に支持されたのは、出世すれば幸せになれるという共同幻想が成立していたからだろう。

高度成長期に義務教育を受けたボクは、科学の子だったし、成長を信じて疑わなかった。

植木等さんも、おそろしく真面目にこの役柄を演じ切ったのであろう。

職場にいたら、本当に迷惑なこの役柄に、映画のヒロインが惹きつけられていくのが可笑しい。

不条理劇。

大衆の欲望がギラギラしていた時代と、政治家の欲望がギラギラしている時代を比較してみたら?

健全なのは、どちらの時代だろう?

きっとボクは、しばらくこのシリーズを買ってしまうのだろう。

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