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2013年8月18日 (日)

映画「トゥ・ザ・ワンダー」

この映画を誰にでも勧められないのは、これが芸術の領域の作品だから。

映画という資本のかかるアートワークで、この作品が生まれたのは、テレンス・マリック監督のこれまでの業績によるところが大きい。

次は?

次は、ここまで自由につくれないかもしれない。

美術展に行くようなもの。

映画は誰もが楽しめるもの、という約束に、あるいはそんな幻想に、この作品はくみしない。

要するに、映画という形式で紡がれたタペストリーなのだ。

そのタペストリーには、愛の、信仰の、葛藤と、世界の美しさと汚染される自然が紡がれる。

オルガ・キュリレンコ。

この映画のミューズ。

彼女を観ることが、この映画の歓びだと割り切れば、いい。

あるいは、今、恋愛に苦しむ人々に、慰めがあるかもしれない。

それでもなお、ボクはこの映画を観れて良かった。

この猛暑に、映画館に辿り着くことが、如何に勇気のいることだったか。

それを果たせて、うれしい。

今でも、恋愛をしっかり皆は、しているだろうか?

きっと恋愛を語らせれば、その人の本質的な何かが表現されるだろう。

その本質的な何かが、生きていて、最も興味深い何かだ。

この映画には、それがある。

だから、誰にでも勧められない映画なのだ。

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