終戦記念日に
8月15日が終戦記念日であることを、ボクは知っている。
けれど、それを知らない人もいるだろう。
太平洋戦争で英米、特にアメリカと激しく戦って敗れたことを、ボクは知っている。
しかし、アメリカと戦争したことを知らない人もいるだろう。
その日は暑い日で、蝉が鳴き、ラジオからは玉音放送が流れた。
何度となく映画やTVドラマで描かれたその日のことを、ボクの世代は繰り返し観て、まるで自分の記憶のように思っている。
テレビでは戦争ドラマを観た。
「コンバット」。
アメリカ兵はヒューマンで、ドイツ兵はドイツ語を操る悪玉だった。
後年、映画「パールハーバー」を観た女の子が、アメリカ兵のヒーロー、ヒロインに感動したとTVで語っているのをみた。
この映画は、確か初めての東京空襲で終わった。
どこかアジアの知らない国に、爆弾を落として、それが成功して良かったと、女の子は思ったのだろうか。
歴史を風化させない。
この平和は、昔からそこにあったものではない。
神風で特攻に行った若者たち。
靖国神社で、知覧の記念館で、今も声なき声で語りかけてくる。
その声を聴く心を、忘れたくない。
そんなことを思う終戦記念日の朝。
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