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2013年8月15日 (木)

終戦記念日に

8月15日が終戦記念日であることを、ボクは知っている。

けれど、それを知らない人もいるだろう。

太平洋戦争で英米、特にアメリカと激しく戦って敗れたことを、ボクは知っている。

しかし、アメリカと戦争したことを知らない人もいるだろう。

その日は暑い日で、蝉が鳴き、ラジオからは玉音放送が流れた。

何度となく映画やTVドラマで描かれたその日のことを、ボクの世代は繰り返し観て、まるで自分の記憶のように思っている。

テレビでは戦争ドラマを観た。

「コンバット」。

アメリカ兵はヒューマンで、ドイツ兵はドイツ語を操る悪玉だった。

後年、映画「パールハーバー」を観た女の子が、アメリカ兵のヒーロー、ヒロインに感動したとTVで語っているのをみた。

この映画は、確か初めての東京空襲で終わった。

どこかアジアの知らない国に、爆弾を落として、それが成功して良かったと、女の子は思ったのだろうか。

歴史を風化させない。

この平和は、昔からそこにあったものではない。

神風で特攻に行った若者たち。

靖国神社で、知覧の記念館で、今も声なき声で語りかけてくる。

その声を聴く心を、忘れたくない。

そんなことを思う終戦記念日の朝。

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