みのもんた 報道のスパイラル
マスコミは第4の権力と呼ばれるらしい。
TV界に君臨していた「みのもんた」さんへのバッシングがすごいなあと思っていた。
週刊新潮と週刊文春が、ここぞとばかりにたたいている。
マスコミだけではない。
ネットでもブログなどで、「みのもんた」さんは、たたかれている。
記者会見をやればやる度に、たたかれている。
「みのもんた」さんは、視聴率のとれるキャスターであった。
TV局の対応はお粗末で、意思決定ができない機能不全におちいっているようだ。
ボクは、あまり「みのもんた」さんを好きではなかったが、今回の「みのもんた」さん問題を、“晩節を穢さない”という視点で見守っている。
ボクが「みのもんた」さんを好きではなかった理由は、単純なことだ。
報道番組で、問題に正論で斬り込んでいき、怒りを露わにするーそのパターンが視聴者に受けることをしっかり認識していて、その時間をバラエティ化してしまうその手法が、ポピュリズムだと感じていたからだ。
しかしTVとは、そのようなもの。
今のニュースショーは、ほとんどその手法で組立てられている。
「みのもんた」さんは、「みのもんた」を演じていた。
極めて忠実に。
ボクは、「みのもんた」さんが画面に映ると、チャンネルを変えるが、「みのもんた」さんは、視聴率の僕(しもべ)となって、大衆に迎合できるから、TV界の帝王になったことを悪いことだとは思わなかった。
今回の「みのもんた」問題の核心は、報道に関わる者が、正義の味方となって問題に斬り込み、人の道を説くーその手法が使えないという自己撞着を生んだことだ。
TV局は、問題が発生した時点で、処遇を決めるべきだった。
報道番組をどうするか?
それはTV局のコンプライアンス上の問題である。
「みのもんた」さんは、視点を変えれば、自分がトリックスターであることに、まだ気がついておられないかもしれない。
才能のある人なのだと思う。
「報道」という権力の媚薬を捨て去って、身辺をきれいにし、叩きまくったマスコミを見返してほしい。
弱ったところを叩くマスコミは、あるいは「みのもんた」さんがやってきたことかもしれない。
だからノーサイドで。
このままでは、いけない。
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