« ロマン・ポランスキー 初めての告白 | トップページ | バナメイエビ 君に罪はない »

2013年10月29日 (火)

みのもんた 報道のスパイラル

マスコミは第4の権力と呼ばれるらしい。

TV界に君臨していた「みのもんた」さんへのバッシングがすごいなあと思っていた。

週刊新潮と週刊文春が、ここぞとばかりにたたいている。

マスコミだけではない。

ネットでもブログなどで、「みのもんた」さんは、たたかれている。

記者会見をやればやる度に、たたかれている。

「みのもんた」さんは、視聴率のとれるキャスターであった。

TV局の対応はお粗末で、意思決定ができない機能不全におちいっているようだ。

ボクは、あまり「みのもんた」さんを好きではなかったが、今回の「みのもんた」さん問題を、“晩節を穢さない”という視点で見守っている。

ボクが「みのもんた」さんを好きではなかった理由は、単純なことだ。

報道番組で、問題に正論で斬り込んでいき、怒りを露わにするーそのパターンが視聴者に受けることをしっかり認識していて、その時間をバラエティ化してしまうその手法が、ポピュリズムだと感じていたからだ。

しかしTVとは、そのようなもの。

今のニュースショーは、ほとんどその手法で組立てられている。

「みのもんた」さんは、「みのもんた」を演じていた。

極めて忠実に。

ボクは、「みのもんた」さんが画面に映ると、チャンネルを変えるが、「みのもんた」さんは、視聴率の僕(しもべ)となって、大衆に迎合できるから、TV界の帝王になったことを悪いことだとは思わなかった。

今回の「みのもんた」問題の核心は、報道に関わる者が、正義の味方となって問題に斬り込み、人の道を説くーその手法が使えないという自己撞着を生んだことだ。

TV局は、問題が発生した時点で、処遇を決めるべきだった。

報道番組をどうするか?

それはTV局のコンプライアンス上の問題である。

「みのもんた」さんは、視点を変えれば、自分がトリックスターであることに、まだ気がついておられないかもしれない。

才能のある人なのだと思う。

「報道」という権力の媚薬を捨て去って、身辺をきれいにし、叩きまくったマスコミを見返してほしい。

弱ったところを叩くマスコミは、あるいは「みのもんた」さんがやってきたことかもしれない。

だからノーサイドで。

このままでは、いけない。

|

« ロマン・ポランスキー 初めての告白 | トップページ | バナメイエビ 君に罪はない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ロマン・ポランスキー 初めての告白 | トップページ | バナメイエビ 君に罪はない »