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2013年10月 1日 (火)

電車の網棚に鞄を置かぬように。

それは自分を戒める言葉です。

通勤途上で、網棚に自分の鞄を置く。

網棚には、似たような黒い鞄が並んでいる。

乗換えの駅に着く。

座って眠っていた人が、慌てて鞄をとって下車する。

しばらくして、その鞄に違和感を感じる。

よくみれば、全く違う鞄だ。

色がブラックということ以外は。

ヒッチコックのモノクロームの傑作「見知らぬ乗客」を想起するのは不謹慎であろうか?

間違った鞄が、手元にある。

それでは、自分の鞄は?

そのようなドラマが、この東京では、よくあることなのだ。

滝川クリステルさんの言う通り、取り違えられた鞄は、それぞれ別の交番に届けられて、事なきを得る。

良かった。

ボクも。

そして、見知らぬ貴方も。

交番で、相手と電話で話すことができた。

ボクは、感謝とお詫びを述べた。

相手の言葉が忘れがたい。

『お互い、サラリーマンですから』

その言葉は、大人でなくてはわかりあえない言葉として響いた。

誰が明け方の電車に乗って、6時台に東京に着こうとするのか?

早朝の会議。

ボクは、カウンセリングのために。

置き引きが、多いという話を、お巡りさんから聞いた。

そんな危険な世の中で、見知らぬ乗客同士が、鞄を取り違えた。

電話で語れて良かった。

ニッポンのお父さんは、しっかり生きているという共感。

ありがとう。

感謝を、見知らぬ人へ。


ボクは、二度と網棚に、自分の鞄はのせないことを誓った。

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