バナメイエビ 君に罪はない
バナメイエビがキロあたり2000円、芝エビは3500円という。
調理すると美味しくて区別がつかないらしい。
丈夫で真水でも育つバナメイエビが、自ら偽装した訳ではない。
このままでは、バナメイエビの名誉にかかわるかも。
謝罪するならば、バナメイエビにも。
偽装だ、誤表示だ、50円しか違わないだ等、往生際が悪いのは、海老さんの方ではない。
大正エビにも芝エビにもバナメイエビにも、車エビにもブラックタイガーにも、罪はない。
ところで、リッツ・カールトンの“クレド”は、どうなってしまうのだろう?
“クレド”の神話を、エビが粉砕した訳ではない。
粉砕したのは、言わずもがな。
あの記者会見で一番がっかりしたのは、クレドの神話を信じてきたロイヤルカスタマーだ。
『リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。』
おそらく海老など問題ではない。
海老さん、ごめんなさい。
リッツ・カールトンの“クレド”を思う度に、しばらく飛び跳ねる海老を一緒に思い出してしまう自分が、少し可笑しくそして哀しい。
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