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2013年11月18日 (月)

山手線で寝過ごして

金曜の晩、昔の仕事仲間の集まりがあった。

ボクはその職場をすぐに離れてしまった。

しかしその時に出会った仲間たちは個性豊かで素敵で、いつか再会したいと願っていた。

本当に楽しくて、話が弾んで、気がつくと22時を回っていた。

名残り惜しいが、海辺の町に帰らねば。

失礼して、最寄りの目黒駅から山手線に乗った。

品川駅から東海道線の下りに乗るのは混むから、東京駅に出ようと思った。

気がつくと、ボクは車内で座っていた。

車内は混んでいる。

週末の開放感で話が弾んでいる車内だ。

ここはどこだろう?

目白駅、だった。

目黒駅から目白駅へ。

目が白黒した。

時計をみると、23時20分。

品川駅に予定通りに着いてくれれば、東海道線の下り最終に乗れるはず。

そんな淡い希望は、淡雪のように溶けていった。

事故で山手線は減速し、新宿駅や渋谷駅で止まってしまった。

おさだまりの運命の翻弄。

0時を過ぎて、もはや自宅には帰れないと覚悟を決めて、iPadでホテルを検索し始めた。

少しでも家の近くへ。

例えは、横浜あたりで。

ボクの帰巣本能は、素晴らしい。

やっと品川駅に着くと、なにやら駅全体が活気に満ちていた。

東海道線と京浜東北線の下りが、事故で止まっていた。

抜け目のないボクは、東海道線下りの比較的空いている車両に乗り込んだ。

本当に抜け目ない人間であれば、その時間には帰宅して眠っているはず。

結局、東海道線下りは55分止って、0時55分に品川駅を発車した。

横須賀線のレールを使って走るとアナウンスされた。

武蔵小杉に止まり、川崎駅は止まらずに、横浜駅へ。

順調に深夜の電車は走った。

何事もなかったかのように。

海辺の町に降り立ったのは、2時頃だった。

車内は混んではいたけれど、やはり日本人は素晴らしい、物静かに過ごす人がほとんどだった。

22時に目黒駅を出て、26時に海辺の町に着いた。

週末の小さな旅。

望んでする旅ではないが、運命に翻弄されても、夜の平野を巣を目指し飛び続ける。

伝書鳩になった気分の旅を、十年に一度位なら許そう。

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