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2013年11月 3日 (日)

NHK 熟年サバイバル

NHKスペシャル「日本新生 熟年サバイバル」を観た。

人の幸せにとって、「働く」ことはとても大きな役割を担う。

そのことを再認識した。

少し予定調和的な構成であること、ゲストや出演者のキャスティングがNHK的であることを差し引いても、この難しいテーマをテレビで取り上げること自体、意味があることだ。

若者からの立場、熟年の立場、その立場による違いは〈熟年サバイバル〉というテーマに異なった見解を導き出す。

同じ熟年であっても、恵まれた立場にある人と困難な境遇に置かれている人との間で、異なった見解が生まれる。

人は自分の立場や経験から主張しようとするけれど、この〈熟年サバイバル〉というテーマは世代の違い、性別の違い、貧富の差、雇用形態の違い、経験の違い、能力差などによって、違った見解が生まれる。

年金制度の問題や雇用問題の構造的変化等、政治が解決できていない環境要因が、それら異なった見解の奥に見え隠れする。

個人ではどうしようもない環境要因だ。

改善されるまでに、人は歳を重ねてしまう。

不変的なことは何か?

人が歳をとるということ。

若者はやがて熟年になるという自明の理。

サバイバル“していかなくてはならない”こと。

人は生き延びなくてはならない。

この二つだろう。

「熟年」という言葉にある〈〉が、成熟したものなのか、未熟なものなのか?

そしてサバイバルは、いつの世でも、老いも若きも“していかなくてはならない”ことであること。

原始の時代から現在に至るまで、生き延びることこそ、人間のテーマであった。

環境への適応こそが、生き延びる原理であった。

それを一人一人が問われている時代なのだ。

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