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2014年1月15日 (水)

東京都民は大変である。

細川元首相が都知事選に出馬する。

小泉元首相がオーナーシップを持って、応援にまわるらしい。

ニュースをみていて、政権も他候補も警戒していることが伺えた。

人心を掴むことにかけては、劇団四季よりも、上手かもしれない。

TVも新聞も、対立軸をつくって、これがまたビジネスになる。

都民は本当に大変である。

今回の情勢を招いたのは、政権のスタンスだろう。

小泉元首相がどれだけ外野で騒いでも、相手にしなかった。

いずれ時が過ぎれば、沈静化するとみていたのだろう。

あるいは、世間は我らに味方せり、と思っていたのかもしれない。

いいね ボタンの数もまた、味方 かもしれない。

大衆は残酷な一面を持っている。

東京は本丸なのだ。

その城主に虎の威をかりたイノシシがなった。

しかし城主の資質に疑義がでてきて、一気に引きずりおろした。

民主主義というのは、そういうことなのだろう。

数の論理で強行採決することが、民主主義ではないだろう。

小泉劇場と再び非難や批判の矢面に立つのは、小泉元首相の望む処だろう。

東京都知事選という大舞台のプロデューサーは、誰なのか?

答えは明らかだ。

登場人物の顔ぶれは、揃った。

プロデューサーは、良き台本を準備して、手堅い舞台監督を起用して、興行を成功させるべく頑張るだろう。

配役は、元城主の末裔。

貴種流離譚という言葉を思い出す。

大衆が最も愛好するのは、敗れるかもしれなくても、立つことだ。

己がためではなく、そのような構図である。

劇団四季を上回るのは、全くオリジナルであり、結末がわからないところ。

結末は、東京都民が決める。

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