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2014年2月24日 (月)

真央ちゃんの『スマイル』

ソチ•オリンピックが終わった。

たくさんの感動を、ありがとう!

そういいたい。

その中でも、真央ちゃんのフリーには心打たれた。

記録(メダル)にはならなかった。
しかし記憶に刻まれる感動がある。

ショートプログラムからのリカバリーというドラマを抜きにしても、アスリートがメダルのためにではなく、自らと自らを支えてきた何かのために、全身全霊を捧げたパフォーマンスだった。

ラフマニノフのビアノ協奏曲二番。

往年の名画『逢びき』(1946)のテーマ曲になった。

モノクロームのイギリス映画である。

この映画から、ラフマニノフのこの曲を引いたら、作品自体が成立しない位の関与の仕方。

『アラビアのロレンス』を撮った巨匠デイヴィッド•リーン監督の愛の古典的名作のテーマ曲を真央ちゃんは選んだ。

そして、全てのプレッシャーから解放されたエキジビジョンでは『スマイル』が選ばれた。

チャップリンが作曲し、彼の『モダン•タイムス』(1936)で使われた曲だ。

欧米の観客は、知っている。

チャップリンの『モダン•タイムス』がただの喜劇ではないことを。

『スマイル』がどのような陰影と深みを、あの映画にもたらしたかを。

真央ちゃんの笑顔、そして、さよならと手をふる姿に、この曲は静かな、しかし隠されたメッセージを伝えてくれる。

チャップリンの映画がそうであるように、生きるということは、捨てたものではないのだ。

ハンディを負ったとしても、生きていさえすれば。

メダルに届かなくても、それにもまして素晴らしいものに魅せられることがある。

チャップリンはアメリカから追放され、辛酸をなめた。復権するまで二十年を要した。

そして今でも世界中の人々に愛されている。


真央ちゃんもまた。

きっといつまでも語り継がれることだろう。

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