映画「ハート・ロッカー」を、今一度
今朝、ふと昔観た映画のことを思い出した。
「ハート・ロッカー」・・・。
イラク戦争の爆弾処理班の物語だ。
女性でありながら、骨太のこの映画を監督したキャスリン・ビグローがアカデミー賞授賞式のステージで、一言メッセージを呟いた瞬間を、ボクは忘れない。
「生きて、帰ってきて」。
彼女は、爆弾処理のプロを「ハート・ロッカー」で描いた。
次の「ゼロ・ダーク・サーティー」ではビンラディンを追い詰めていく女性のCIA情報分析官マヤを描いた。
いずれも、プロフェッショナルのキャリアの物語である。
そして、今朝。
自分のキャリアを見詰めていて、映画「ハート・ロッカー」を思い出した。
ボクのクライエントは皆、人生の非常時にいる。
ボクの日常は、そんな人々を支えることを使命とする。
無事にいけば、面談数は、三千回、四千回、と回を重ねるのだろうか?
ボクにはわからない。
毎日が精いっぱいなのだから。
今日も、一日を無事に終えられたことに、ほっとする。
考えてみれば、非日常の毎日である。
だからだろう。
映画「ハート・ロッカー」を、今一度観なおしたい。
ボクの内部で、この映画は生き続けていた。
そう、
「生きて、帰ってきて」と云った
キャスリン・ビグローの低い声の記憶と共に・・・。
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