STAP細胞と危機管理
組織がある。
個人がいる。
組織は人々の集まりだから、そこには自ずと利害関係が様々なレイヤーで存在している。
さて。
共通の利害関係で結ばれている内は、課題は課題として取り出すことは困難だった。
問題が起きて初めて、課題が顕在化した。
もともと組織は課題だらけなのだから、今回、組織は学習しなくてはならない。
組織に危機管理能力や経験がないのなら、危機管理の専門チームが権限を持って短期間に次々と手をうっていかなくてはならない。
時間が経過すればする程、事態は悪化する。
組織も、そこにいる人々も、失うものは大きい。
たくさんのことが、すでに失われてしまったのだ。
例えば、信用。
築くのに百年以上かかったはずだ、
科学に対する信頼は。
組織も、個人も、信用は失墜してしまったのだ。
このまま時間の中で忘却できるものなのか。
何らかの少しでもベターな着地点にランディングさせなくてはならないだろう。
そうしなければ、研究する土壌を再生することが出来ないだろう。
もはや軟着陸できるタイムリミットは過ぎた。
時は流れた。
組織も個人も自壊する前に、すべきことがある。
自らの利害関係を乗り越えて、なすべきことをなすべきだ。
桜が満開だ。
今ならば。
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